私の雑記帳

静かな世界を捨て、再び騒音の世界へ戻りました。

これまでの夫婦二人の生活、偶に孫の男の子と遊ぶという誠に静かな生活をしてきました。
が、昨日「補聴器」を購入したのです。
勿論、その前1-2週間は、試用での補聴器のテストはしていました。
その Before - After の世界は、やはり大きく違い、多少の失望感とともに現実世界へ戻りました。

その店のパンフレットによれば、高齢化とともに人間の聴力は衰えます。
とりわけ60歳代以降のその「聞こえ」の力は、劇的に落ちています。
その領域は、「高音域(音声周波数の高いほう)」が顕著です。

店長の説明によれば、そこは、言葉の「子音」に当たる周波数の由。
母音、あいうえお系」は低周波域なので聞こえは問題がないが、
子音系(濁音、半濁音等)の判別が難しくなり、このため「言葉」として認識が
困難になるとのことでした。

再チェックとして、店の無音室でその高音域テストがありました。
「く、け」、「し、す」、「ち、つ」等のワードの聴き取り判定がありましたが、
これが結構納得性の高い検査でしたね。
通常、人間ドック等で行われる「ピー」という各種の周波数を聴いて、ボタンを押す検査とは全く違い、
どんなワードが判別付かないか、自分で良くわかりました。

さてさて、補聴器の付けた後の世界は、どんななのでしょう。
私の実感は、ものの擦れる音「シャー」(スリッパ音、紙のこすれ、化繊のジャンバー等の着脱音、など)
が、随分気になりました。
でも、これらの音は、耳が良かったころに聴いていたハズでしたが。
そんなこんなの音(食事で自分の噛む音など各種)が一斉に聞こえるようになり、またまた煩い騒音の世界です。

自分の聴力に懐疑の念をもったのは、体温計のあの「ピッ」という音が聞こえず、カミさんに
注意された数年前のことでした。
最近はTVの音量で、私が上げ、カミさんが下げる、という小さな争いも発生していました。

思えば、年齢を重ねるごとに、自分では「静音な生活」をエンジョイしているつもりでしたが、
思わぬ気づきから、またまた騒音の世界に戻らざるを得ない現実となりました。
 
以上
 gakufu a