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今週から、新しい曲の練習に入りました。
その曲は、1)ペールギュント組曲 と 2)ホルベルク組曲です。
いずれもノルウェーの作曲家グリーグのもので、個性的な作曲家という印象を持っています。
アンサンブルでは、ペールギュント組曲から、2曲「オーセの死」」と「アニトラの踊り」が
取り上げられました。
・オーセの死
この曲は、遠い昔聞いた記憶がありますが、ほぼ忘れていました。
今回、チェロで演奏に参加してみて、とても素晴らしいメロディ、ハイモニーに感激しました。
曲は、もの悲しい曲調で静かにはじまります。
やがて、この16小節を弾いたとき、ドキンとしました。
「あ、死の瞬間だ」と感じたのです。
15小節で高まった音が下降になり、再び音が大きくなり
「スフォルツアンドsf」になった瞬間、「8分休符」で一瞬の停止。
死に気付いた瞬間のようです。
そして、すぐに曲は音量と幅を増し「フォルテ f」から 更に高まり、
21小節の「フォルテッシモ ff」へ。
まさに。突然の死を前に湧き上がる哀しみと、それがすぐに激情となり、
号泣へと変わっていくようです。
「小さな8分休符」が、とても大きな意味を持っているように感じられます。
<画像をクリックすると拡大できます>
そんな関心を抱いたので、少し調べてみると、こんな物語のようです。
「主人公ペールギュントは、夢ばかり大きいウソつき男でした。
世界を旅して儲けるものの、全てスってしまっています。
故郷に帰ると、母のオーセは死の床にあり、ペールの腕の中で亡くなります。
後段には、妻となるソルヴェイグの有名な歌も知られています。」
当日、バイオリンなど全パートでこの曲を弾くと、一人でチェロを練習していた時とは全く違う気分になりました。
とても美しいハーモニーです。
今回、初回の合奏でしたが、大変高いレベルで練習できたように思います。
アンサンブルの楽しさ、というものを実感できました。
パートの皆様のお蔭です。
以上