いつも見学しているオーケストラの練習時にとてもいい光景に出会えました。
その週から練習曲も変わり、初めての合奏練習が行われました。
指揮者がある部分で、指揮法をどう執るか研究のため、全体を止め、1stバイオリンと
2ndバイオリンのリーダに各々その部分を弾かせました。
静かに団員が見守る中、最初の1stバイオリン奏者は、波が寄せるように弓が弦を移動しながら、
揺れるような上昇メロディを弾きました。 いい美しいメロディです。
次は2ndリーダです。
その方を見ますと、2ndバイオリンのリーダは、白髪のかなり年配の女性でした。
そしてその弾く曲は、それはそれは見事な、完璧と思える演奏を披露したのです。
その時、団員から
静かな拍手が湧きおこったのです。
素晴らしい。
演奏も素敵でしたが、団員の控えめながらの拍手は、誰が促したわけでもなく、ごく自然に
その方に向けられた拍手でした。
シニアながら、円熟の演奏だったのでしょう。
爽やかな風を感じました。
この団体の日頃の結束感を感じるものでした。
ちょっといい話としてメモしておきます。
以上