ホルベルク組曲の1番、プレリュードには難しい箇所があります。
最近の練習日に、その箇所が取り上げられました。
(チェロの楽譜では、以下の図の箇所ですが、これはバイオリンパートでも同じです。)
「8分音符+16分音符2つ」からなる連続奏法です。
しかも、ダウンから始まる3音に、次はアップから始まる3音とダウンアップが交互になります。
弓の右手がすぐ混乱します。
指揮者も気になったようで、2ndパートのリーダと検討がありました。
楽譜どおり正確に弾くことは勿論、どうアクセントをつけるか、という検討です。面白く聴きました。
2ndバイオリンのリーダが、模範を示します。
1stバイオリンのリーダが弾いてみます。
指揮者はまだ納得しません。
と、急にコントラバスのリーダに話を振ります。
(何でも、指揮者の大学後輩にあたる人のようです)
コントラバスの男性リーダが、あの太い弦で見事に弾きました。
指揮者「いいね」
コントラリーダ「ここの弾き方は、音大では、
新人が春の合宿で練習する奏法です。
アマチュアの方は、無理でしょう」
(見事に私のことをアッサリと見破ります)
そうか、弾き方は難しい奏法に属し、かつ
新人の基礎なんだ、と分かりました。
そういえば、こうした箇所は、4年ほど前
YAMAHA教室の合同練習会で弾いた
「世界の車窓から」にもありました。
イメージでは、蒸気機関車が「シュッ・シュッ」と山波を登る風景の様です。
その時も弾けませんでした。ごまかして挽きました。
私も大学のギターマンドリンクラブで合宿を経験しています。
朝から晩まで、練習練習に明け暮れたことを思い出しました。
そうなんですね、若い時に一生懸命に学んで初めて弾けるようになる奏法のひとつなんですね。
これこそ、ゆっくりできても、スピードに乗るとできない典型的な箇所です。
ここは許してもらって、8分音符2つの奏法で参加させていただきますね。
以上