会社人間から普通の市民に、すぐ判断を口にするよりまずしっかり話を聞く、
長年染みついた行動環境から抜け出すこと。
リタイア後のスタートは、皆さんと同じそれなりの苦心がありました。

それは、陸上界での世界的ハードラー、「為末 大」さんです。
五輪は3大会、世界選手権では400mで2度の銅メダルを取りましたアスリートです。
『スポーツの世界は特にそうだと思うのですが、一度活躍したことがある人はどんな時でも
その価値を示そうとします。
でも、あくまで自分の得意分野で成果がでただけのことで、他のことで人と比べたら
自分は負けるかも知れない。
・・・
だから、今度は「自分が生徒でいられる場所」を作ることです。
「釣りバカ日誌」のハマちゃんとスーさん、彼らは会社にいる時と釣りをしている時で
立場が逆転する生活をもっていました。』
謙虚ないい言葉です。
いま私がこの伝統のある地域のアンサンブルに入っていることがそうです。
圧倒的な音楽的素養・技術の差の中で、完璧に「教えてもらう」場所です。
ここで新人になり、一生懸命になって指導を乞う、それが年老いた私の場所です。
以上