私の雑記帳


各地に市民オーケストラがあります。
私も隣の市にある市民オーケストラ団体に入会し、オーケストラの演奏会を経験しました。
この機会は、私の大変貴重な経験になりました。

そのオーケストラ団体は、パートリーダがプロで、そのメンバーは大半が一般市民です。
ただ、「一般市民」と言っても、私のような若いころから全くの音楽素人はマレで、多くは小さい頃に
ヴァイオリンやピアノ等を習った経験者で、中にはその後、音楽系の専門知識と経験を積んだ人でしょう。
(調べた訳ではなく、推定です)。
多くの市民オーケストラは、そんな構成だと思います。

そうした観点で言うと、私なんかは「ド素人」と言えます。
大学時代はギターを弾くくらいで、社会人の時代は全く音楽とは縁もなく、年数回演奏会にいく程度でした。
それが、企業をリタイア後に急に楽器が弾きたいとの衝動にかられ、弾き始めた「にわかミュージシャン」
という訳です。

score1a月に1・2度のパートメンバーによる練習会を経て、月1度全体での合同練習会がありました。
来年春の演奏会のチェロパートの楽譜を入手した時は、感激しました。
はい、とても嬉しくて、家で時間があればチェロを抱えての自習となります。
チェロパートの活動は、基本は自習でした。残念ながらパート練習は、ほとんどありませんでした。
従って、月1度の合同練習は、もう必死です。

秋になり、ようやく指揮者の指示も細かくなってきます。
しかし、半分くらいは何とか弾けても、後 半分はなかなか弾けません。 泣。
こんな窮地になったとき、素晴らしいアドバイスのあるリーダに出会いました。
その方は、コントラバスのリーダ(女性)でした。
 
0 94・曲には、それぞれ各パートの出番がある。そこをしっかり練習しましょう。
 チェロは、楽譜の「ここ、そこ、・・が鳴らさないといけない箇所です。
 曲の表現上、とても大事な箇所です。
・速度の速い「ここ、そこ」は、全部弾かなくていい
 ただ、音の立ち上がりのこの2小節は、とても大事です。
 早い箇所は、音が「小さく、曖昧な音」になります。(つまり左指が弦をしっかり押す時間がない)
 スラーのはじめの音だけは、しっかり音を出してください。
・ここのピチカートは、走り勝ちです。しっかり楽譜にメモを。
・弾きやすいここの箇所は、音が大きくなります。指揮者をよく見て、弾いてください。

などなど、細かくも具体的な弾き方のアドバイスがありました。
これには、感激、感心しました。
「練習」、「練習」とだけ言うリーダとは違いました。
プロから見た、アマの陥り易さを補う重点練習の指摘です。

それから、自宅練習の方向が見えてきました。 
全部弾かなくていい! 勇気をもらいました。 肩の荷が軽くなりました。
ド素人がオーケストラに参加できるコツを教えて貰えました。
このアドバイスは、市民と一緒にオケをしている「プロの経験」といえます。
曲全体を俯瞰し、具体的で適切なアドバイスが出せるリーダです。
こうした人がいるだけで、そのオーケストラはうまくなっていけると感じました。

私が初めてオーケストラの舞台に上がれたのも、このリーダのアドバイスのお蔭(^^♪)です。
オケは初めてながら、こうした貴重な経験ができた1年でした。
 
以上
 
 gakufu a