いつも練習日いは、アンサンブルの練習会の前にあるオーケストラの練習を聞いています。
多様な楽器が奏でるクラシックの楽曲を聴くのが楽しみですが、途中指揮者の指示が飛び、再び音を合わせるという音楽をみんなで創り上げていくプロセスに立ち会うこともとても楽しい時間です。
勿論、ただ聴くだけでなく、チェロのパート譜を手元に置き、曲想・奏法を学ぶことも大事に思っています。
でも、先日は、大きな発見をしました。
気がつくと、
b(フラット)が5つもある
「変ロ短調(変ニ長調)」の実際譜に出会ったのです。
曲は、リムスキー・コルサコフの
「シエラザード」、第四楽章の始まりのあたりです。
楽器の初学者に私にとっては、まさに「恐怖の変調譜」です。
チェロという楽器は4本の弦から成ります。
その開放弦は、上から「ラ」、「レ」、「ソ」、「ド」となっていますが、bが5つある変調は、上から「ミ」、「レ」、「シ」、「ラ」、「ソ」の各音が半音下がります。
そうなると、開放弦のうち3弦は半音下げねばなりません。
ということは、ハイポジションへ弾く音は移ります。これが、初学者にとってはパニックなのです。
そんな曲なんてあるの? イヤだね。
実際の楽譜を初めて見ました。
ただ、かなり短い「16小節」の間でしたが、その初の譜に
「感動」を覚えました。
以上