私の雑記帳

いまラジオのファンです。
仕事をしながら聞くともなく聴いていると、昔の歌手の歌が流れてくることがあります。
私の小さいころの流行った歌謡曲、就職した1970年代の演歌、ポップス、フォークなど。
しかし、リタイヤした2000年代以降、こうした曲をしっかり「イヤフォン」で聞くと、
とても感じが変わり、嫌いだった歌手を見直すことがよくあります。

私にとってその代表は、「エルビス・プレスリー」です。
そのビデオは、ハワイで撮った「エルビス オン ステージ」でした。
何という甘い声、こんなうまい節回しだったのか、と一度に見直す結果になりました。
彼の歌う「ゴスペル」は、とても感心しました。
彼も得意だったようです。
これまで、ロカビリー歌手として舞台で騒ぎまくっていた歌手とは思えませんでした。
これまでそのイメージだけで敬遠していたようです。

次の歌手は、「美空ひばり」です。
私の姉が好きでよく歌っていたのでが。
ある時、「津軽のふるさと」を聴いて、よく気持ちが乗ったいい歌と気づきました。
「みだれ髪」はその圧巻の歌でした。
塩屋岬は行ったことがありませんが、その情感は素晴らしいものでした。涙。
巧い。

すこし筋から外れますが、戦後特集で「君の名は」という歌がラジオから流れてきたとき、
私の脳裏に私の母親の顔が浮かびました。
不思議に思い、ジッと聴いていると、「わたし、この歌が好き」と聞こえました。
当時は私は小学生だったと思いますが、ふ~んと聞き流しました。
「忘却とは忘れ去ることなり。忘れ得ずして忘却を誓う心の悲しさよ」
が、今。ようやく母も自分の乙女時代をこの歌で思いだしていたのだと気付きました。
どんな恋愛が、別れがあったのでしょうか。
もう母が亡くなって30年にもなりました。
命日も近いです(偶然、私の8月の誕生日と同じ日です)


こうしてみると、歌は単に自分の好き嫌いだけであって、その時代に多くの人に支持された理由があります。
それにようやく私の年齢が追い付いてきたようです。(遅い、と悔やむ心もあります)
「歌は世につれ、世は歌につれ」。
これからも、ラジオから私は多くの自分の歴史を教えてもらえることでしょう。
自分の古い記憶がよみがえることを愉しみにします。
(でも、それで辛いこともありますが)

以上
 gakufu a