原曲「ホルベアの時代から」は1884年に書かれたピアノ独奏曲であるが、今日では
グリーグ自身が1885年に編曲した弦楽合奏版の方が広く知られている。
ドイツ語の省略された題名から『ホルベルク組曲』(Holberg Suite)とも呼ばれる。

第1曲:前奏曲 Allegro vivace ト長調
よりバロックらしく、リズミカルな印象を与える編曲が行われている。
第2曲:サラバンド Andante espressivo ト長調
三部形式。前奏曲とは対照的に穏やかな舞曲。弦楽合奏版では中間部でチェロのソロが入る。
第3曲:ガヴォットとミュゼット Allegretto-Poco piu mosso ト長調→ハ長調→ト長調
フランスの2つの舞曲のスタイル。ミュゼットではバグパイプ独特のドローン音が表現されている。
第4曲:アリア Andante religioso ト短調
三部形式。ほの暗く、時には熱っぽい曲調にはグリーグの個性が強く発揮されている。
第5曲:リゴドン Allegro con brio ト長調→ト短調→ト長調
二部形式。いかにもバロック的な明るい舞曲。弦楽合奏版では各パートのソロの重奏あり。
 
 

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